日本では今月28日(金)から全国公開される『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』。そんな日本の公開より一足早く4月5日(水)に公開された海外で、北米では週末3日の興行収入は$146,360,000、そして初日の水曜日を含めた5日間では$204,630,730に達し、全米初登場No.1を記録。ワールドワイドにおいては$375,579,730をあげ、アニメーション映画のオープニングとして歴代新記録を樹立、2週目の興行もその勢いを持続し、全米の週末興行収入は$92,347,190で2位を引き離しNo.1ヒット。全世界の累計では$692,968,890に達し、早くも1,000億円突破目前となっています。(※1ドル/134.47円換算)。(Box office Mojo調べ 4/18現在)
この度、公開に先駆けてジャパンプレミアを開催!!
本作の共同プロデューサーである“マリオの生みの親”で任天堂代表取締役フェローの宮本茂さんと、アニメ制作会社イルミネーションCEOのクリス・メレダンドリさんが登壇。共同監督のアーロン・ホーヴァスさんとマイケル・ジェレニックさん、そして脚本家のマット・フォーゲルさんも緊急来日。
さらに、本作のお披露目を祝うため、アンバサダーの西野七瀬さんや、マリオファン代表ゲストとしてよゐこのお二人も会場に駆けつけ、共同プロデューサーのお二人による本作の貴重な誕生秘話やアンバサダー、マリオファン代表ゲストの二組によるスペシャルな質問コーナーも実施し、大いに盛り上がりました!
レッドカーペットイベント
TOHOシネマズ六本木ヒルズの1階に設置されたのは「スーパーマリオブラザーズ」のキャラクターたちが描かれたバックパネルを配置したレッドカーペット。
TOHOシネマズ 六本木ヒルズのスクリーン9とTOHOシネマズ なんば・二条・赤池・ららぽーと福岡の全国4スクリーンと中継をつないだレッドカーペットに最初に登場したのは、フォーマルな中にマリオとルイージのイメージカラーである赤と緑をのぞかせた衣装でイベントに参加したマリオファン代表ゲストであるよゐこの濱口優さんと有野晋哉さん。
上映を心待ちにしているファンに向けてメッセージを求められると「楽しすぎてあっという間だと思います。ゲームを自分がやっているかのようでした」と興奮を覗かせました。有野さんも「エンドロールの最後まで楽しめる。ゲームをやっていたら考えたこともなかったマリオがたくさん出て来ます。『え!?マリオそうなん!?』という部分をぜひ観て欲しい。コントローラーを持って、もう一回劇場に来ようと思います!」とマリオファンとしても新しい発見もあり大満足の出来だったことを強調し、これから日本で初めて本編を観る観客たちの期待感を高めました。
続いて登場したのは本作のアンバサダーに就任した西野七瀬さん。マーメイドのような薄いピンクの衣装に身を包み「作品を観たばかりですが、大迫力で興奮しっぱなしでした。これまでいろんなシリーズのゲームをやってきていたので、「これ!!わかるーー!」という部分と「そうだったんだ!!」という部分どっちもあったので楽しめました。世代を超えて愛されているマリオなので、家族でぜひ楽しんでほしいなと思います」とコメント。
今回、世界的な大ヒットを受けて急遽来日したアーロン・ホーヴァス監督、マイケル・ジェレニック監督、脚本のマット・フォーゲルさんもレッドカーペットに登場し、ジェレニック監督は「子供の時から大好きだったゲームをこの作品に盛り込みましたので、ぜひお楽しみいただければと思います」とコメントし、笑顔を見せました。
そして、本作の共同プロデューサーであるイルミネーションのCEOであるクリス・メレダンドリさんと任天堂株式会社代表取締役フェローの宮本茂さんが登場。笑顔で写真撮影に応じ、いよいよマリオ生誕の地、日本で映画をお披露目できる喜びをのぞかせました。
クリスさんは「ようこそおいでくださいました。日本の皆さんにワクワクしてこの作品を楽しんでいただければと思います。本当に美しい作品に仕上がっています。この映画を作るのに7年もかかりましたが誇りに思える作品に仕上がりました」とその完成度の高さを伺わせ、
宮本さんは「やっとこの日がきました。ゲームで遊んだことがある人も、ない人も、楽しい1時間半になるように作っているので、応援してください」とメッセージを寄せました。
舞台挨拶イベント
本編の舞台となるキノコ王国さながら、あふれんばかりのキノピオたちが描かれた座席シートに座り、特製キノピオうちわを持ってジャパンプレミア上映を心待ちにするマリオファンたちで満席になったスクリーンに会場を移し、舞台挨拶を実施。引き続き全国4スクリーンと中継がつながる中MCの呼び込みでクリス・メレダンドリさんと宮本茂さんのお二人が登場すると、会場からは割れんばかりの拍手が響きました。
アニメーション映画として世界で歴代NO.1の大ヒットを記録している本作を、マリオ誕生の地であるここ、日本でついにお披露目できることについて聞かれると宮本さんは「僕にとっては初めてのアニメーションデビュー。それをこんなに派手に飾らせてもらっていいのかと…。クリスさんのお陰だと思って感謝しております」とまず共同プロデューサーであるクリスさんへ感謝の想いを伝え、クリスさんは日本のファンに向け「(日本語で)こんにちは、クリスです!」と挨拶。「皆さんの前に立ててワクワクしています。この映画をここまで旅をさせていただきありがとうございます。今作を任天堂とパートナーとして制作出来たこと、個人的にも宮本さんと一緒に制作ができたことを嬉しく思っています」と日本のファンと宮本さんへ感謝を伝えました。
MCよりマリオの映画が生まれたきっかけについて聞かれた宮本さんは「10年くらい前にクリスさんと会う機会があって、話してみると私のゲームの作り方とクリスさんのアニメの作り方が似ているという話で盛り上がったんです。それなら一緒に映画を作ってみたら面白いんじゃないか、というところから企画がスタートしました」と説明。クリスさんは「16年前にイルミネーションを立ち上げてすぐに、日本のプロデューサーやクリエイターたちにお会いしたくて日本に来ました。当時から日本の方と協業したいという願いがありました。2014年に宮本さんにお会いできると聞いて飛びつきました。そこから始まり、今夜この舞台に立つことができました」と日本のクリエイターへのリスペクトと映画制作の経緯を明かしました。
宮本さんは初めてアニメーションとして動くマリオを見たときの印象を聞かれると「大きなスクリーンでマリオが登場するってどうなるんだろうと心配をしていました。40年前8ビットで描いていたマリオがNINTENDO 64で3Dになって進化したけど、どこか人形のような感じでした。それが今回アニメでやっと人間になったぞ!と感じています。」とコメントし、その完成度を絶賛しました。
続いて、本作のアンバサダーである西野七瀬さんと、マリオファン代表ゲストのよゐこ濱口優さん、有野晋哉さんがキノピオで埋め尽くされた会場を眺めながら登壇。待ちに待った映画の完成について聞かれると、西野さんは「観る前から期待していたけど、期待をはるかに超えて、没入感がすごい!(作品を観る前のお客様に対して)観る前のワクワクが羨ましいです」とコメント。濱口さんは「どう映画になっていくんだろう…と思っていましたが、見事です!どの世代が見ても楽しめます。素晴らしいと思います」と興奮気味に話し、有野さんは「どのシリーズのゲームも入っていて楽しめるので、ポップコーンを食べる暇がないと思います(笑)監督を褒めたいと思います!」と製作陣を称賛しました。
世界的なクリエイターである宮本さん・クリスさんと話ができる絶好の機会とあって、ゲストの3人からずっと聞きたかったことを質問することに。
<質問①>
西野さん「宮本さんとクリスさんがマリオを制作する際にどんなお話をしながらこの作品を作り上げたのでしょうか?」
宮本さん「“ゲームが好きな人を裏切らない”そして“ゲームを知らない人も楽しめる”作品をどう作ろうか、ということを話しました。色々案を練って、結論としてはリビングで家族揃って楽しんでいるかのような時間を作ろうということになりました」
クリスさん「宮本さんと任天堂のチームの方々と全ての要素について話し合いました。デザイン、アニメーション、ストーリー、音楽についてフィルムメーカーとも一丸になって細部にまでこだわって製作しました」
西野さん「本当に細かいところまで散りばめられているこだわりを感じられたので、1回じゃ追いきれない部分もあると思いました」
宮本さん「すごく大事なことを言いましたね!本当に音楽も凄くいい、何回も観て欲しいと思います」
<質問②>
濱口さん「マリオのストーリーを映像化するにあたり、一番こだわったところはどこですか?」
宮本さん「わかりやすく、マリオ大好きな人たちが観にきて、これは自分の大好きなマリオだと思ってもらえるかどうかにこだわりました。このスクリーン上で人間として違和感がないように観てもらえるようひたすら考えました」
クリスさん「オリジナルのキャラクターをちゃんと表現できるかということに加えて、映画オリジナルの要素を加えるようにしました。大きなスクリーンでこのマリオを観た時に生きているキャラクターだと感じてもらいたいと考えました。制作陣がマリオのファンを代表して細部にまでこだわってくれた。オリジナルのデザインと良さを生かしているかということを確認しながら進めました」
宮本さん「パリにいる600人のスタッフもみんなマリオファン。そういった人たちに支えられていました」
<質問③>
有野さん「マリオのゲームの思い出があれば教えてください」
クリスさん「最初のマリオとの出会いは『スーパーマリオワールド』でした。会社が忙しかった頃、息子を会社に来させたくて会社にマリオのゲームを用意したことを覚えています。仕事をしながら同時に親でいることを両立させました」
質問コーナーを終えると、本日お越しいただいたお客様へ向けて、日本版吹き替え版でマリオ役を務めた宮野真守さんとルイージ役を務めた畠中祐さんからの動画コメントを上映。宮野さんは「オリジナルに負けない最高の吹き替え版になるよう、僕たちみんなで頑張りました!」畠中さんは「みなさんにも楽しんでいただけたら嬉しいです!」とコメントを寄せました。本作の見どころについて宮野さんは「マリオはルイージにとってもみんなにとってもヒーローなんですね。でも普通の人間だからこそ、くじけそうにもなるし、負けそうにもなる、そんな等身大の部分にグッと来ました」と明かすと畠中さんも「ルイージの信じる力がすごくいいなと思いました。彼は小さい頃からマリオをヒーローと信じている。その一途さが兄弟を動かすパワーになる、ここがすごく素敵だと思いました!」と答え、最後はマリオとルイージのポーズを決め、スクリーンの中から会場を盛り上げました。MCから「スーパー日本語版」といっても過言ではないこだわりがあるとか?と尋ねられると宮本さんは「せっかくアメリカと日本と一緒に作るので、最初から脚本と日本語版を同時に作っています。だから会話がすごく自然なんです。英語版と日本語版両方観てもらえると嬉しい」と説明しました。
最後に、これから作品を鑑賞するお客様に一言ずつメッセージを寄せました。
西野さん「私も観ていてマリオたちの諦めない心、何度でも立ち上がる姿に憧れながら観ていました。皆さんにも刺さると思うのでそういったところも楽しんでいただけたらと思います」
濱口さん「昔からマリオが好きな50代の人たちも、マリオをこれから知る小さいお子さんたちも楽しめる。世代を超えて家族で楽しめる映画だと思います。本当にあっという間で、『マリオの世界観ってここでこう繋がってるんだ』と長年の謎も解けました。非常に見応えのある映画です」
有野さん「WBCの次は、マリオで、世界中の人たちに日本すげえぞ!って思わせてほしい。それくらい世界中の人たちに観て欲しいです。ぜひコントローラーを持って劇場に来て欲しいです!」
クリスさん「イルミネーションを代表して、宮本さんと任天堂のチームの皆様と仕事できたことを感謝しています。この特別な日本語バージョンのこの作品を本日皆様に共有させていただけることを光栄に思っています。日本の声優陣の皆様が素晴らしいお仕事をしてくださっているので、ぜひこの作品をお楽しみください」
宮本さん「家族で来て1時間半、ゲーム知ってても知らなくても、あー楽しかったってなると思うので、それをみなさん体験していただき、映画館でマリオを応援してください」
フォトセッションの際には会場中のマリオファンに拍手と笑顔で迎えられ、マリオとルイージが舞台に登場!!!
西野さんの「ヒア、ウィー、ゴー!」の掛け声に合わせてゲスト全員でマリオポーズを決めると舞台袖からカラフルなテープが飛び出し、大興奮のうちに幕を閉じました。